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我家の骨董品(?)(2月23日)

我家には、私が独自で骨董品(?)と思っているものが二つあります。
一つは、息子が誕生したときに飲ませた母乳を冷凍したもの20ccパック。
「冷凍パック?」と、よく意味のわからない人がおられるでしょうね。実は、この話は過去のブログで掲載しているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
息子は現在25歳、私たちが結婚20年目に誕生した子どもです。諦めかけていたときに生まれた子どもですが、41歳での妊娠にもかかわらず悪阻もなく、流産の危機もなく出産を迎える予定でした。ところが、1ヶ月半早く早産となってしまいました。

にもかかわらず息子は、その日生まれたベビーちゃん7人の中では「体重が足らないだけで一番の元気な子ども」というのが未熟児センターの先生の言。1850gしかなかったので、もちろん2週間保育器のお世話になり、私が先に退院しました。出産の時には夫はヨーロッパへ出張中でしたが、誕生後4日目に帰国し、息子と対面。それ以後、夫は毎朝息子のため私の母乳を未熟児センターへ運ぶお父さんとなりました。病院の方針で、母乳を運ぶだけでなく必ず保育器の中の息子に話しかけスキンシップをするようにということで、これは企業戦士だった夫にとっては、毎朝この時間は、至福の時だったと思います。

お蔭で、息子は母乳でスクスクと育ち元気に成長しました。冷蔵庫を買い替えるたびに、やはり思い出深い母乳パック20ccを無にすることができなくて25年たった今も、冷凍庫の片隅でじっと出番を待っています。出番というのは、彼の結婚式になるでしょう。それはいつでしょうね?

もう一つの骨董品(?)は、蘭の一種のシンビジウムです。息子が誕生したときに友人がお祝いに一鉢のシンビジウムを贈ってくださったものです。シンビジウムは蘭の中でもいちばん育てやすい花だと思います。10年間は丁寧に世話し株分けをしていましたが、私が急がしくなってくるにつれ、世話も行き届かなくなり、申し訳ないと思いつつも枯れることなく今年で25年を迎えました。初めの頃は6本くらいの花を咲かせていたのですが、この数年間は1本か2本。昨年からより多忙になったので、目も手も行き届かなく、1本の花だけが咲いています。それも栄養不足か、「やっと咲いていますよ」という感じ。私は本当にこれらの花に対して申し訳ない気持ちで一杯です。株分けをした2鉢も、それぞれ1本ずつ花をつけています。まるで、1本でもいいから花を咲かせようと思ってがんばったように思える花です。健気です。

今年こそ、この花たちの世話をしなくては、「どげんかせんといかん!」と思っている私です。

by eastwatery | 2008-02-23 08:06  

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