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「主役力」を高める~夢を実現する7つの発想~」(9月28日)

今日は午前中、(独)雇用・能力開発機構広島センター主催の「ママの再チャレンジ支援事業」講座に参加してきました。この講座では、午前中に(株)イー・ウーマンの佐々木かをりさんの基調講演があり、午後は、再チャレンジ世代の人たちへの合同説明会、キャリア・コンサルタントによる適性診断&相談会、合同(企業)就職面接会などが開かれました。

私は、ママさん世代・再チャレンジ世代ではないので、基調講演だけを聴講して帰りましたが、10月中旬からの新たな仕事に対しては、大きな収穫があり、とても充実した時間を過ごすことができました。

佐々木かをりさんの講演のタイトルは「主役力を高める~夢を実現する7つの発想~」でした。まず、ご自分の人生を語ることから始まりました。 彼女は、父親の事業の失敗により15歳から自分の学費はアルバイトで稼ぎ、上智大学時代にアメリカ留学もし、起業もしました。約20年前のことですから、その当時では大学生が起業をするのは珍しい時代でした。

彼女はキャリアを語る中で、たとえば「チャンスは小さな選択の集まり」だといい、もし、チャンスをもらったら、まず「はい!」と受け、「チャンスが来たのだから、多分私にはできるだろう」と受け止めること。その次には、チャンスを選択したからには全力で行動し、楽しむことだといわれました。つまり、チャンスが訪れたときには、「自分で考え、自分で選び、自分で行動する」ということです。 また、「チャンスは人が運んでくるものであるから、「あの人に会ってみたら?・・・、この本を読んでみたら?・・」といわれたときには、時間をおかず、タイミングよくすることが重要であること。日頃から知り合った人とのコミュニケーションを大事にし、筆まめであることを心がけることを提案されました。

その後は、「主役力。幸せは自分でつくる」いついて、「自分の人生の中で、“自分は主役だ”と思うこと。人が200人いれば200通りのドラマがある。自分が主役の人生をどのように描いていくか、ということで言えば、自分の人生の脚本家は自分自身である」、「自分の人生を自分で幸せにしていく」ことは大事であり、自分の幸せ度が高まると人にも優しくなれるということ」。この意味は「子どもをもっても何事も子どもを優先にすることではなく、自分を優先すれば幸せを感じ、家族に幸せを与えることができる」ということでした。

そして・・・「主役力を高める」ためには、人と人、ものとものがつながってお互いに機能する「ネットワーク(人脈)」をすることが重要。そのためには、いろいろな人と出会い、特に前向きな人と出会うこと。そうすれば、「あなたは良いよ」といってくれることを前提として、アドバイス、苦言を呈してくれる人を持つことも肝心であり、それが、仲間に支えられることにつながるということでした。

ところで、日本人、特に女性は「私は・・」というように、「私を主語として話す」ことが難しい人が多いのですが、主役力を高めるためには「私はこう思うと発言し、その内容を分析すること。どんなテーマにおいても自分の考えを発言し、同時に人と話して学んでいくことである」ということでした。

また、自分が主役の人生を歩むためには。自分をハッピーにするために、いかに時間管理=行動管理をしていくか、ということ。自分の人生の脚本家であるのだから、時間の積み重ねで人生を創っていると思うこと。このような考えから、彼女は、「人生の脚本である」という考えを基として、1日のスケジュールを時間軸で書ける手帳を開発し、販売しています。大好評だそうです。

女性が就業するときに一番気になるのが「子育て」ですが、彼女は「子どもは20年~25年かかってどういう人間に育てるかと考えること。子どもが、その年齢になったときにどれだけ社会貢献できる人間になっているか」というように長い目でみれば、子育てと就業の間で悩むことはないといわれました。

最後に「人生はジェットコースター」のようなものであり、上下でジグザグしながら、人生を重ねることによって、だんだん上昇していくと良いのではないかということでした。そして、会場の参加者から質問も受けたいということで15分間 Q&Aの時間をとり、会場からの質問にもしっかり答えられました。その中で、「起業や就業することに関して何が一番大切か」という質問に対し「約束を守って、責任をもって仕事をすることである、それは、その人の誠実さにつながっているのだから、仕事が取れるのです。だから、自分が良いリーダーになり、常にベストを尽くすことである」といわれました。

この言葉は、当然のこと、誰にでもやれそうなことだ、と思いますが、思うことと行動することとは、違うと思います。「思って→行動する」ことの間には、距離があり、その距離を縮小するのは、自分次第なのです。だから、初めに佐々木さんが言われた「自分で考え、自分で選び、自分で行動する」ことが重要なのだと思いました。10月からの新たな仕事は、各団体とネットワークをしながら、再チャレンジ世代の人に講座を企画したり、相談を受けることもするので、今回の基調講演は私にとって意味深いものになりました。

by eastwatery | 2007-09-28 22:27  

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