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女性の生き方と人生(9月22日)

9月の第2回目の3連休が始まりました。私たちは定年後の夫婦ですから、毎日が日曜日の生活といえば、そうですが、私の場合は現在、女性会議の全国大会を1ヵ月後に控えており、その間に他の活動や仕事のこともあり「毎日が日曜日」という訳にはいきません。
しかし、どこかの団体や会社に拘束されている訳ではないので、昨日のように半日は私用に使うことも出来るので、なかなか良い過ごし方とも思っています。

明日は、お彼岸ですが、私たちは既に19日に墓参りを済ませているので、一安心です。
昨日、友人のOさんと話してつくづく女性の人生・生き方には男性の仕事一本の道とは違う、さまざまな人生の道があるのだと再認識しました。そう思った時に私は、彼女に緒方貞子さんの話をしました。この話は、私が女性対象の「キャリア教育」の話をするときに、一例としてあげるものです。

キャリアは生涯を通じて発達したり、変化したりします。その様子は、キャリアの発達をらせん階段に例えることが出来ます。ある時期は低成長期、ある時期は急に伸びる時期、安定期と不安定期もあります。長い人生においては、そういう時期があって当たり前なのです。

あるテレビ番組で緒方貞子さんの話を聴く機会がありました。それは「女性には、男性と違ったサイクルがある、焦らず、ゆっくりと、自分が生きる方向を決め方がいい」ということでした。緒方さんは33歳で結婚、子育てから一段落した後、博士号を取得。その後、親の介護などをして、国連弁務官になられたのが63歳の時でした。現在彼女80才を超えられましたが、今でも世界各国の恵まれない貧しい国の子どもたちのために活躍されています。

この緒方さんが辿られた人生を知ると、まさに、「キャリア」とはどういうことか、深く考えさせられます。人の背景や状況は異なり、人の生きる方向もそれぞれですが、「自分が、どう生きるか」ということは、じっくり考えて決めて行くものであり、その時その時で自分で見つけていくテーマであると思います。

つまり、人生におけるその時、その時で大事なこと、大切にしたいことがあるのだから、それを考えてその時間を丁寧に生きることも必要なのだということを緒方さんの話から学びました。即ち、キャリアというのは、緻密に計算して成り立つ部分と、もう一つは予期せぬ出来事の連続の中から形成されたり、開発されたりする部分も非常に多い、ということです。

誰でも、たまたま、縁があって、ある人に出会ってとか、ある行事に参加したりとか、私たちの人生には「偶然にそうなった」ということがあります。その偶然に流れてきたチャンスに飛び乗れるのは自分の中に準備性があるからこそ、なのです。すなわち、絶えず自分を磨き、そういう準備性を作っていく何らかの行動があるからこそ、たまの偶然の中からキャリアは形成されていくのだということです。

そのためには、自分の強みは何?と自分の価値を高める努力や自分のキャリアを、いかに磨き育てていくのか、が鍵になります。すなわち、自分の人生は自分で選択し、決定していくのだという意欲をもって「自分が主役の人生を歩む」気持ちを持ち続けることだと思います。

・・・・・というような話をOさんにしたと思います。彼女は、この話を聴いて急に表情が明るくなり「起業に対する不安ばかりが気になっていましたが、気持ちを切り替えて良いイメージを持って仕事をしていきます」といわれ、私も少し安心しました。

by eastwatery | 2007-09-22 12:03  

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