一番美しい日本語は“ありがとう”(8月27日)
2007年 08月 27日
確か、準々決勝の時だったと思うのですが、広陵の中井監督は疲労と熱中症のために病院に運ばれ、後は選手に託すことになってしまいました。しかし、その時、キャプテンは「自分たちでがんばりますから、安静にしていてください」といい、みんなで心と体を合わせて準々決勝を勝ち抜きました。その他にも学生たちが自立して自分たちで考えた野球をする場面は多くありました。
今夕の地元のTV局の情報番組が広陵高校を取材したものを放映していました。広陵高校の野球部は「ありがとう」の言葉を常に大事にし、感謝の気持ちを忘れないようにしています。たとえば、怒られても、注意を受けても「すみません」ではなく、「ありがとう」ということです。日頃の生活の中で、すべてのことを感謝の気持ちで受けることを自然の行為としているのです。
日本人は、癖のようになっているのか、よく「ありがとう」の代わりに「すみません」を常用的に使っています。このことは、外国人の側から言えば、「不思議」ということになるのです。やはり感謝の気持ちを伝えるのは、否定的な表現の「すみません」ではなく「ありがとう」が、一番いいのです。
清水英雄さんの「であいありがとう」の詩を紹介しましょう。
ある日であった あなたから おしえてもらった ありがとう
とたんにまわりが 明るくなって 思わず叫んだ ありがとう
人生って 人間って すばらしい こんなに 素敵な私って 夢みたい
ある日であった あなたから いってもらえた ありがとう
とたんに自信と勇気が 湧いてきて 思わず叫んだ ありがとう
人生って 人間って すばらしい こんなに 素敵な私って 夢みたい
広陵高校の選手たちが、精神的に強く、自分たちで自分たちのことが考えられるのは、こういう
気持ちになって、準決勝までいけたのだと思いました。「ありがとう」の言葉で「自信と勇気」が生まれるのですから、日本語で一番美しい言葉が「ありがとう」というのは、もっともだと思いました。
by eastwatery | 2007-08-27 20:32