お盆の墓参り(8月12日)
2007年 08月 12日
しかし、当時で100年位前になくなられた子なしの夫婦の墓が、残ってしまいました。他の墓とは、ちょっと離れたところにあるものの、同じ苗字なので私たちが引き取ろうということになり、竹原市の菩提寺に墓地を買い、永代経を納めました。そういうことで今でも、このご夫婦の墓を守っているので、お盆とお正月にはお参りに行きます。夫は4人きょうだいの男の子一人で末っ子です。現在、2人の姉は亡くなりましたが、81歳の姉が何とか元気で生きていらっしゃるので、毎年お盆と正月には、私たち夫婦・息子と一緒に竹原のお墓参りに行きます。
義姉のところでは、いつも甥のお連れ合いがいろいろ気遣ってお料理を作って待っていてくださいます。今日も美味しいお赤飯などを料理してくださっていました。この暑さなので、今日は早目に家を出て9時半には竹原市に着く予定だったので、「何も用意をしてもらわないように・・・」と義姉にいっていたのですが、いまどき珍しいほどの甥のお連れ合いは、いつもこうして大歓迎をしてくださり、ありがたいことだと思っています。
竹原での墓参り後、広島市の中心街にある私の実家の墓参りに行きました。父の祥月命日が6日だったので、今月は祥月命日の前にまず参り、6日、そして今日と3回墓参りをしたことになりましたが、行くたびに花入れに花が溢れかえるほど活けてあり、8年前になくなった花好きの母がさぞ喜んでいるだろうと思いました。最後は、我が家の近くにある我が家の墓参り。ここは、10日に訪れて花を供え、雑草を抜いて整備していたので、広島独特の竹と色紙で作った灯篭を供えるだけでした。
花を事前に供えにいくことについて、最近疑問に思うことがあります。というのは、お盆は13~15日の間だと思うのですが、1昨日の10日に墓参りに行ったときには、もう既に墓地の2/3くらいのお墓に花が供えてあるのです。ここ5年位前からそういう傾向があり、年を追うごとに
お盆よりもかなり前に花を供えるようになって来ました。以前は、13日くらいからお墓参りをしても十分だったのです。別に人が早く花を供えるから・・・・というのではないのです。しかし、実際には、周りのお墓に花が供えてあって、我が家だけポツンと花がなければ、惨めで哀しい気持ちになります。
たとえば、「亡くなった人の霊や魂は、その人のことを心で思えば、お参りしたことになるのだから、他の人々がいくら早くお墓に参ろうと関係ないのではないか」という人もいます。しかし、以前一度ちょっと遅れて私の実家のお墓参りにいったとき、周りの墓にはほとんど花が供えてあったので、父母がさびしく思っているのではないかと、とても哀しく申し訳ないと思いました。だから、それ以来必ずお盆・お正月などは結局2回お墓参りをしているのです。そのことを「人の目を気にするばかばかしい行為だ」といわれ、私の気持ちは理解されませんでした。
お墓参り一つでも、いろいろな思いがあるものだと、複雑な気持ちになりました。
by eastwatery | 2007-08-12 23:23