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女子大学生の子育て支援(6月26日)

今朝の地元紙の朝刊に、私の母校の大学が自主ゼミが「パパママ応援団ぶんこ」で活動をしている様子が取り上げてありました。これは、昨秋少子化に対応した地域貢献の柱としてHB大学が温める「子育て支援センター」の設立構想のアイディアづくりに携わった学生たちでつくったものです。

現在のメンバーは24名。7月1日には親子工作教室を開く予定とのこと。この取材をした記者にとっては、立ち上げた頃の学生に対しては不安があったということです。学生のAさんは「子どもは苦手。将来はネグレクト(育児放棄)になるかも」と思っていたと漏らした一言があったからです。彼女の母親は、保育士。苦労を聞かされて育ったこともあり、これで幼い子と接するのを敬遠していたと言います。

そういう中、未就学児童を対象に、今年2月に初めて企画した親子持ちつき大会。感想を尋ねると「子どもって、大人みたいに打ち解けるのに時間がかからない」と笑顔で語ったAさんに記者は、ほっとしたということです。

考えてみれば、この少子化の中、学生たちがきょうだいや親類の子達の世話をする場面はかなり少ないのです。私が小学生の頃、子ども好きの私は、わざわざ子どもの小さい家に行って、小さい子どもを背負わせてもらっていろいろな遊びをしていました。しかし、今は、もう子どもたちが、そのようにして遊ぶ時間も場所もありません。現在、20歳前後の学生の日常からは、幼い子どもとのふれあいは消えつつあるのです。

ある一人っ子の学生は「身近に子どもを見ていると、自分は将来こうしようかとか想像できる」と言います。この活動をし始めて刺激を受けている様子がわかる言葉です。
全国の大学・短大がまもなく直面する(もしかして、すでに直面しているかもしれません)「大学全入時代」。各大学が地域貢献や産業連携を掲げ、生き残りを図っています。その取り組みの過程で生まれた「ぶんこ」は、交流の場作りを通じて、地域での子育て支援を目指しています。と同時に、学生自身も子育て見つめるという副産物が生まれ、今実りつつあるのではないかと思います。

by eastwatery | 2007-06-26 22:15  

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