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嬉しいことがありました(3月3日)

午後7時30分からNHKTVで「いじめ」について討論番組が放映されています。このことに関しては、明日、考えをまとめて書きたいと思います。

今日は「嬉しいこと」があったので、そのことを書いていきます。
半年前に、親業インストラクターをしている友人が相談にのってもらいたい人がいる、と電話をしてきました。内容は大学進学に関することでした。私は日頃から社会人学生の大学進学に関して学習相談・支援はしていますが、今回の場合は女子高校生でした。友人によると相談者の高校生は、不登校になり現在、通信制の高校で学んでいるが、大学進学の方向に対して親との間に考え方の違いがあって悩んでいるということでした。

相談者が心理学を学びたいということであり、私の母校には心理学科、大学院でも臨床心理学研究科もあるので、将来臨床心理士になることもできるので、その辺のことなどを話しながら相談者の気持ちを聴いていこうと思い、相談することを了承しました。そして・・・・しばらくして、相談者から消え入りそうな声で電話がかかってきました。とても頼りなさそうな不安感一杯の様子でした。友人から彼女の親との考え方の相違は聞いていたので、そのことには触れず彼女が「どうして心理学へ進学したいのか?」を聞き、もう一つ突っ込んで「心理学は希望者も多く、合格が他の学科より難しい場合もあるが、それはどのように考えているか?」ということを尋ねました。学力に関しては、テストなどによると私の母校に入るには十分の学力はあるということでした。しかし、自分の性格から、一般入試ではなくAO入試で受験したいとのこと。彼女が選んだのはAO入試の中でも『模擬授業体験方式』というもので、「オープンキャンパスに参加し、志望学科の模擬授業を受講後、それに対するレポートを作成・提出し、その後、面談(登録)、出願を経て、試験当日の面接を迎えます。合否判定は、これらをもって総合的に判定する」ということです。

彼女は受験方法までしっかり考えていたのですが、その方法を選ぶことが遅すぎて第3回目のオープンキャンパスの日時にぎりぎりだったので、彼女には、とにかく受験日まで勉強をがんばることを伝えました。そして、「できれば自分の気持ちを親に伝えることを少しずつでもするように・・」と言いました。その一方で、母校の心理学科の先生に、彼女のその状況を伝え、ベストの方法を探りました。先生は熱心に考えてくださり、心理学科の中に同じ高校からの入学者もいるし、入学後も意欲的に学んでいるので心配しないように伝えて欲しいと言うことでした。さらに、もし必要であれば、自分が相談者と話してもいいとまでいってくださったので、それを彼女に伝えました。

その後、彼女は少しずつ親との考え方の齟齬が少なくなり、初めは「県外の大学には進学させない」と言っていた親が「自分の望むなら、どこへ進学しても良い」に変わり、選択肢を3校選ぶことができるようになったと、彼女から明るい声で電話がかかってきました。
「あなたが、望む方向に向かっていってよかったね。がんばってね。あなたの夢が実現したら、そのときは逢って一緒に食事をしようね」と伝えました。友人によると両親も娘さんの不登校を心配し、親業インストラクターの友人からコミュニケーションの方法を学んでおられたということでした。

そして、1昨日彼女から嬉しい電話がありました。「私は立命館大学に合格しました。初めに志望していた心理学科ではなくいろいろ考えた末『文理総合インスティチュート学科』へ進学します」ということでした。当日、彼女が初めに電話をしてくれた時、私はある研修会の打ち上げで賑やかな場所にいて、気づかなかったのですが、終了後電話を見たら彼女は3回も携帯電話にかけてくれていました。それだけ、彼女は早く私に知らせようとしてくれたのだと思い、とても嬉しく思いました。

私は「おめでとう!本当に良かったね、今、賑やかな場所にいるので一緒に会うことを決めることはできないので、また電話するね」といって電話を切りました。彼女とは、電話で4~5回しか話していないのに、きちんと話してくれたことが嬉しかったし、伝えてくれた彼女の様子が、初めの電話と違って大きな声で明るくなっていたことが、嬉しいことでした。今、レポート作成や講座企画で忙しく、彼女にはまだ連絡を取っていませんが、なるべく早く仕事を終わらせ、彼女に会いたいと思っています。

by eastwatery | 2007-03-03 21:53  

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