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キャリア教育~自立した人間を育てるために~

「日本女性会議2007ひろしま」(全国大会)の活動については、何度かこのブログで書いています。この大会は、今年の10月19・20日に開催され、全国から3,500人の参加者を見込んでいます。私は分科会実行委員に応募し、これまでに1年余りの間、大会の準備をしています。私は分科会に属し、「キャリア教育」を担当しています。「キャリア」という言葉の本当の意味は、まだまだ一般の人々には知られていません。「キャリア」で知られている言葉で言えば「キャリア、ノンキャリア」とか「キャリア女性、キャリアガール」などです。今日は、その「キャリア教育」の本当の意味を一般の人々に知り、理解してもらうために全国大会の前の学習会として、広島女性教育センターとの主催で「キャリア教育」の講座を実施しました。

講座のタイトルは「自立した人間を育てるために」であり、演題は「若者達の『生きる力』をどう育むか~学生のキャリア教育を考える~」で広島修道大学の川名和美先生に講演をしていただきました。先生は若い世代の「学びの目的」は、「生きる力」を育むこと、そして、経済的・精神的に自立した人間に育てることだと捉えておられます。そこで、中小企業論を専門としておられる先生は、主に起業家精神や産(民)・官・学の視点から「キャリア教育」を説明され、大学での実践例を挙げられました。その後、受講者がグループで職業・生き方・大人の働き方をワークショップを行い「キャリア教育」を考えていきました。

先生は、研究を基としてゼミの学生達が、いかに社会に役立つかということを実践し、学生に企業家精神を伝えつつ支援しておられます。たとえば、世界遺産の宮島(厳島)では、ゼミの男子学生は「安芸人力組」という名前で人力車サービスを運営し、地域の方々や観光客にも親しまれ、自分たちで責任をもって活動できるように成長しています。もう1つの例としては、広島本通商店街で活動する女子学生グループ「ショッピングモールシスターズ」。 活動開始から丸3年。商店街のイベントを請負い、街やお客様に喜ばれています。その他、呉市のアートマーケットや寂れた商店街の再生を願って活動するなどいろいろな取り組みをしています。

これらの活動の共通点としては、 ①ボランティアではなくビジネスとして活動、 ②舞台は「まちづくり」、③学生が主体で教員は影の人(お金を稼ぐビジネスであり、プロジェクトとして活動)、④自分だけでなく街や行政の人も喜ぶ、⑤修道大学だけでなく、他大学の学生も参加OK、ということです。また、キャリア教育においては、小・中・高校・大学においても「その場を読む、人の話を聴く、人前で話す(プレゼンテーション能力)、読む」が重要だということでした。

こうしたキャリア教育の基本的な講義を受けた後、5人のグループに分かれて、「働くこと、人とかかわること、人前でプレゼンすること、将来の職業選択に役立つこと、責任をもつこと」などを考えて、キャリア教育について、市民が小学生に「生きる力」を育てるためには、どんなイベントをしたらいいか、ということを話し合い、発表しました。4グループでしたが、25分くらいの間に次々とアイディアが出てきました。それは、「働く(フリーマーケットでお手伝い)、人とかかわる(バザーで自主的に売り歩く)、人前でプレゼンすること(テーマについて調べて発表する)、職業選択に役立つ(人の働く姿を見せる)、商店街を巻き込んで地域の祭りに“キッザニア”として運営する(子ども主導で、人に役立つ)」などでした。

私たちのグループは「いろいろな職業を知る、身近な生活の中で人に役立つことをする」を主として①いろいろな職業の人に授業に来てもらい自分の職業について話したり、実際に技能を披露してもらい、それに対して子ども達が質問をし、プレゼンテーション能力を養う、②「家庭留学」という取り組み。これは、子どもがいる近所の家庭のそれぞれの子どもが他の家に宿泊し、お手伝いや日常生活を体験することにより、自宅で過ごすより「役立ち感や充実感」を感じることができる。コミュニケーション能力を養うためには、たとえば「まちづくり」活動に参加し、地域の人たちや中・高校生などと共に活動する」などを考えました。

初めは短時間で、どれだけアイディアが出るか案じましたが、受講者みんなが熱心に取り組み、講座の最後では「本当に楽しかった!」と満足感一杯でした。このように、私たち実行委員は、いろいろな行事をこなしながら、同時に分科会開催に向けて今度は、協賛金を集めるために企業・財団を回り、個人にも一口1,000円で寄付をお願いすることになります。

by eastwaterY | 2007-01-13 21:10  

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