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「日本女性会議2007ひろしま」その後(11月26日)

「日本女性会議2007ひろしま」の分科会会議が1昨日ありました。来年の10月の全国大会までにはもう、残りが1年足らずになりました。今の時点で、全部で15分科会の中で講師、コーディネーター、シンポジストなどが決定している分科会は、まだ3分科会くらいしかありません。私が担当している「キャリア教育」も、早くから取り組んでいても、紆余曲折があって時間がかかりましたが、2週間前に発表者4人すべてが決定しました。

実は、1ヶ月前「分科会:労働・働き方」の人たちが、日本で男女共同参画の視点をもってワークライフバランスのことを講演できるのは、私達の分科会で初めに講師を承諾してくださった大学教授の方しかいないと突然に言われ、私達も戸惑いました。しかし、その教授にその理由を話したら、教授自身も労働の分科会に変わりたいようなことを言われ、その時点で、私達は新たな基調講演の講演者をみつけ始めることになったのです。

しかし、人と人とのつながりは、有難いと思いました。シンポジストをお願いしていたK先生が、十年来研究仲間としてお付き合いをしているということで、ある大学のO教授を紹介してくださいました。O教授は、初めに依頼した教授が主宰している「女性と仕事研究所」の理事でもあり、私達の依頼に対して快諾してくださいました。

その後、いろいろ調べてお願いしても校長先生のところで断られていたキャリア教育を実践している高校の先生が、これもまた、ある人との縁がきっかけとなって、あっという間に決定しました。もちろん、それまでには広島県教育委員会にも相談し、紹介も受けていましたが、それにプラスして「ある人との縁」は神様が仕掛けて下さったかもしれないと思うほどでした。

ある日、仕事からの帰途、電車に乗っていて隣に座った人が本を読んでいる私の顔をたびたび覗き込まれるのです。「まぁ、いやらしい」と思いつつその人の顔を見たら、なんと、私が大学院を修了した大学のキャリアセンター長をしている人でした。その方は、以前、マツダに勤めていて、家族ぐるみでお付き合いをしているTさんだったのです。彼と話す中で、私が高校のキャリア教育の担当者が決まらないと悩みを言い、「『キャリア教育』は『生きる力を育てること』だと思うのですが・・・」と言ったら、「そうなんですよ。僕のキャリア教育の考え方と同じだ」と、とても感動して同意してくださったのです。そして、「僕はS高校でこの2年間キャリア教育にかかわっているし、僕の名前を出して依頼されてもいいよ」とまで言ってくださったのです。

それからの私は、まず、その高校へ電話をした後、いろいろな文書を作成したり、資料を集めたりしながら、その高校のキャリア担当の先生とメールと電話でやり取りをしながら、校長先生に依頼状と共に文書や資料を送りました。私が嬉しかったのは、キャリア担当の先生が、非常に意欲的で、「ぜひ自分が発表したい」といってくださったことです。その後、校長先生からも、柔和な声で「宜しくお願いします」と承諾の電話がありました。

私は、ここに至るまでなかなかいい話にならず、かなりがっかりしていたのですが、休日も関係なく、とにかく何とかしようとやってきたことが報われたと思いました。そして、やはりこの世に神様はいらっしゃるのだと、思いました。人は、一所懸命になって努力をしていれば、どこかでそっと見ていて、こうして2名の発表者を同時に見つけてくださったのだと思いました。ここに至るまでには、何人もの人に相談したし、支えてもらったりしました。

縁の神になってくださったTさんに「高校の先生決定!」の電話をしたら「よく、いろいろな人のネットワークを生かして頑張られましたね。敬服です」といってくださいました。これは、「これからもいろいろあるかも知れないけれど、がんばって!」という、最高の励ましの言葉だと思いました。

by eastwaterY | 2006-11-26 23:40  

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