人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人材確保 団塊の世代と大学は人材の宝庫 Ⅱ(9月23日)

昨日は、「将来の日本が国際社会の中で、どう行動していくのか」が重要であり、同時にそのことが、これから問われてくる時代だということを書きました。そこでのキーワードは「大学(大学全入時代)」と「団塊世代(大量の定年退職者)」です。これが最近よく言われている2007年問題なのです。
では、なぜ団塊の世代と大学が人材の宝庫なのか?ということです。「段階の世代」は、これまでの中で経験的技能と知識を持っています。その一方で、「大学」は経験的知識と論理的知識を持っており、この両者による社会貢献の新しいもモデルの開発が期待されており、それが、NGO,NPO活動ということです。

そういうところからN教授は、団塊の世代の人生鉄道として2つの型を提示されました。
①路線維持型―もっている知識、技術、技能をそのまま継続的に役立てる。
②路線乗り換え型―もっている知識、技術、技能の整理や整備を行う。

ところが、日経新聞の調査「団塊世代が考える60歳前半での日常生活の過ごし型」によると ①趣味に没頭(女性より男性多し)、 ②家庭で毎日ゆっくり(同じ)、 ③ボランティア活動(男性より女性が多し)、 ④社会人学習(男性より女性が多し)、⑤配偶者または親の介護(男性より女性が多し)、以下、その他、分からないとなっています。

N教授の考えと期待されるものは、団塊の世代の人々には、定年退職後は、NPOあるいはNGO活動などにおいて、市民が行う社会貢献活動を通して公益の増進(若い人の役に立つ活動)をしてほしいということです。この「公益の増進」を詳しく言うと、①ESD運動(国連持続可能な開発のための教育10年、②アジアの発展途上国との協働の促進ということです。そのことについて、現在、市民活動に期待されている課題としては、①戦争をしない平和文化のあふれる地域・国づくり、②安全・健康・便利・快適な地域社会づくりとなります。②の部分は、漠然としてよく理解できないので、もう少し詳しく言うと、1)世界中の人々にモデルにされる社会、2)循環型社会(廃棄物ゼロ社会)、3)男女共同参画型社会(男性・女性・外国人が共に創る社会)です。

これらのことは、本当に21世紀の日本においては最重要とされることばかりですが、これを実現するためには、もっと日本国民が学び、意識を変えていく必要性があると思うのです。そこで、最後の質問の時間に私は、自分が社会人学生として学部・大学院を終えた今、学習したことを社会還元していくことができることに充実感を持っている現状をいい、N教授が提案された「団塊の世代の人生鉄道として2つの型」(路線維持型と路線乗り換え型)に「路線拡大型」に加えるというのは、どうか?ということをお尋ねしました。団塊世代が60歳で退職後、それまでの経験と知識に加えて学習をすれば、もっと幅広く、深く物事を考え、活動していけるのではないかと考えたからです。

私の質問に対して、N教授は「それはいい案です。今度から私が講演する時には、この第3の考えを入れていきましょう。有難うございました」と答えてくださったのです。日頃から、社会人の人たちの学習相談・支援をしていく中で、現実として既にそういう人たちが現れているのです。よく、「理論より現実あるいは実践が進んでいる」と言われますが、まさにそうだと思います。

by eastwaterY | 2006-09-23 15:52  

<< 朝(あした)には紅顔なれど、夕... 人材確保 団塊の世代と大学は人... >>