社会人学生の会~SGネットきらめき~(7月9日)
2006年 07月 09日
演題は、「社会人学生とのかかわりと学び合い」で、彼女自身がこれまでに多くの社会人学生とかかわってこられた中で、社会人学生の特質や特徴、学びのスキル等さまざな点から、社会人学生への提言が挙げられました。彼女は、社会人学生とのかかわりということだけでなく、長年「アメリカと日本の成人教育」を研究した実績もあり、そこから理論的に若い学生と何が異なっているかと言うことも話されました。
先日、中国新聞のIさんが取材して、今日の例会の予告をかなり大きくスペースをとって書いて下さっていたので、今日の例会には5人の新たな社会人学生、社会人学生を目指す人が出席されました。また、今日もIさんが例会を取材して来週の日曜日の「団塊の世代」のページにアップしてくださるということです。
彼女が学習支援者として社会人学生とのかかわりの中で重要だとしていることは、「お互いが相手を受容し、学び合うこと」であるということでした。若い学生と社会人の異なることは、社会人学生の場合、学習・研究する目的が明確であること、その一方で、明確であるがゆえに狭い範囲の中や過去の自分の経験から物事を考えていき、新たなものを受け入れるという柔軟さに欠けるというものでした。
これからは、特に私立大学においては、18歳人口の減少により、大学経営も厳しくなってくると予想されます。そうだからといって安易に社会人学生を受け入れることは、大学・社会人学生の両者においても、必ずしもいいとは限りません。大学院の場合は、学部と学習方法は大きく変わり、主体的に研究していく意欲と心構えがなければ、修了までこぎつけることには、ならないでしょう。また、年齢を重ねると体力なども低下してくるので、それを意識しながら、心身健康でいられるような生活を心がけることも必要です。
そして、大学院を修了(たとえ博士課程後期)したからといって、かなり前のように大学へ奉職できるということは難しい時代になってきました。安易に社会人が大学進学を目指しても、それによって就職できるということにはならないのです。また、日本の大学の場合は、まだまだ大学の先生方が社会人学生に対して、理解が少ない人もあります。社会人で大学を目指すのであれば、それなりの覚悟はいると思いました。
by eastwaterY | 2006-07-09 16:48