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女性が仕事を持つということ(7月8日)

今日は現在、女性教育センターで開催している事業「女性のキャリアデザイン支援講座Ⅱ」の第4回目の講座でした。私自身はこの講座の企画・運営にかかわり、同時に5回目にはまとめとしての講義とワークショップを担当しています。講義だけをするのであれば、5回目だけの講座にかかわればいいのですが、企画・講師の選択・学習形態・広報・ふり返りカードの作成にかかわっているのですから、毎回各講座に学習者とともに参加する必要があります。

今日の講座は、元ハローワークや21世紀職業財団(いずれも管理職)で勤めておられた人が、「女が働く、その理想と現実~頼りになるのはあなただけ~」というタイトルで、高卒後男性の3倍働いて、やっと男性並みに認められ管理職までたどり着けたご自身の体験などを織り交ぜて話されました。

その中で彼女が修得したことは、
①就労観=人生観であり、どう働くかと言うことがどう生きるかにつながっているということ。
②「65歳現役社会」の中でどう生きるかであり、これからは経済的には厳しい状況になると予想されるので、女性の場合、子育て終了後の30~35年をどう生きるかということを考えておく必要がある。
③働くことを考えた場合「男らしく、女らしくの前に、人間らしくあれ」
④孤独と向き合う覚悟をもつこと。

おそらく将来は70歳現役の時代になるであろうから、そのために大切なことは、「健康、経済、心」である。一番大切なものが健康と思いがちであるが、「心」があれば、不健康であっても、多少経済が貧しくても、豊かに生きていかれるとの事。大事なのは一歩踏み出す勇気とチャレンジ精神を忘れないことであり、ちょっと無理をしても挑戦することが、自分が向上できる秘訣だということでした。

最後に42年独身で働き通した自分を振り返って見たときに
①仕事をするだけでなく、ネットワークを作っていくことが必要であった。ネットワークを作っておけば、人間として厚みが出てきて、情報が入ってくるようになるから。
②コミュニケーション能力を磨き、人間を好きになること。そのためには人を批判しない、裁かないことである。とにかく聞き役に回り、人とうまく付き合っていくこと。
この2点が、重要であったということでした。

コミュニケーションカードにおいては、①働く女たちをたじろがせる、あれやこれ、②職業生活と家庭生活の両立って?、③人生80年時代をどう生きる、どう働くの3点から、自分の興味・関心を持っているものを選び、同じものを選んだ人とグループで話合い「対話」をしてもらいました。人が一番多かったのが、③であり、人生80年時代の中で、女性の生き方には選択の幅がある分、迷いも必然的に多くなるのだろうと思いました。

講義終了後、相談をしたい人を募ったら、4人の人が手を挙げ、講師は、一人20分ずつ個人的な相談を受けました。その内容は、第1回目の退職後再就職したい、現在の職業から転職をしたい、起業と結婚の狭間で悩んでいることなど、今の時代を表すものでした。

考えてみると、結局のところ、「これがベスト」という絶対的な生き方はなく、個々人がその時々の状況の中で、これがベストと思う方法をも模索し、選択していくということになると思いました。それは、人と比較してどうこう、と言うものではなく、自分の人生に対する価値観をベースとして、子どもや家庭・仕事という、人生を構成する諸要素のバランスをはかり、一つひとつは百点でなくても、全体が百点取れればという、ちょっと余裕を持った考え方をすることが「人生80年代の女性の生き方」だと思いました。

by eastwaterY | 2006-07-08 23:13  

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