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ふり返ることの大切さ(7月6日)

昨日、HH市の先日の講演の評価に関する「コミュニケーションカード(ふり返りカード)」が生涯学習課から速達で返送されてきました。60枚のカード(A4の両面)を読み、簡単にまとめるだけで半日かかりましたが、いろいろなことが分かりました。

まず、私が思ったより皆さんは講義を理解してくださったこと。しっかり文章を書く人は少ないかも知れないと思ったけれど結構多くの人が論理的な文章を書いておられました。中には定年退職後、大学院後期課程に進学し在学中の男性の方もおられ、彼など、白い部分を探すのが難しいほど、びっしりと書いてくださっていました。意識変容についても、理解をしてくださっており、これからの講座を楽しみとしていると書いて下さっていました。いろいろ励まして下さっており、名前のところに電話番号を書いて下さっていたので、電話をしました。

彼は今、体調を崩して大学院は休学中との事でしたが、その体調不良を押してきてくださっており、おまけ私の講演中の写真数葉撮って下さっておりました。電話終了後、すぐにそれらをメールで送ってくださったのには、感動しました。

ずっと時間をかけて読んでいるうちに、表面の記述を読むだけで最終的な講座に対する評価が「大変満足、満足、少し不満、不満」かどうかが、分かるようになりました。不満が3枚、少し不満が20枚(後は大変満足4枚、満足38枚)ありましたが、それらは記述が非常に少ないと言うことです。そして、これらには必ず「講義が難しく分かりにくかった。話をするスピードが速かった」と言うものが多かったようです。これは、私が大いに反省しなければいけないことで、話しているうちについだんだん口調が早くなってくる癖があるのです。また、言葉でも普段人々が使っている言葉で同じ意味の言葉を使わなければいけなかったのです。人は、日常生活の中で平素使っていない言葉は、理解しがたいという事を知っていながら、使ってしまっていたことに気付きました。このことは、2回目の講演に活かしていくべき課題です。もう一つの課題は、具体的な実践の話を聴きたかったというのも、いくつかありました。自分が皆さんに分かってほしいことを理論的に多く入れ過ぎたために、具体的な部分が少なかったので、理解しにくかったのだと思います。いわゆる生活実感の中で理解できるような内容でなかった部分があったということです。
つくづく「講演は講義者と受講者でつくっていくものである」だと実感しました。

もう一つ分かったことは、3回話合いをしてもらったことの良さを多くの人が理解してくださっていたことです。しかもグループをつくるときに、地域活動をしている人、公民館職員、生涯学習インストラクター、まちづくり活動をしている人など、意図的にばらばらにして一つのグループとしてもらい(受付で既に座席表で示してある)、多様な価値観を持って話合いをしてもらおうとしたことの効用があったようです。いろいろな背景を持った人が集まることで、同じテーマに関しても、捉え方に相違があること、同じように考えている人もいることなど、しっかり感じ取っていました。しかし、残念ながら、少し時間不足で「もっと話合いをしたかった」という意見も1/4位は出ていました。これも第2回目の課題となります。こうしてみると、私や生涯学習課にとっては、厳しく評価をし、正直に書いてもらうことは、つらい部分もありますが、確実に次にどうすればいいかという発展的な場面につながっていくのです。私自身が「そのような学習をすることが生涯学習時代の学習なのだ」と講演しているのですから、自らがそうすることは厳しくても当然です。実は、行政側は、今まで、あまりそこまで厳しくしたことがなかったので、戸惑ったところがあったようですが、今は理解して下さっています。
さあ、7月24日に向けて、頑張りましょう。あっ、そうだ22日には女性教育センターで開催している「キャリア支援講座」の最終まとめ講義を私がしなければいけないのです。こちらの方は、少しだけ講義をし、受講者の最終的な考えやこれからどう生きるかを考えているかどうかを見るために参加型学習の部分が多く、HH市よりは、少し楽な気がします。

by eastwaterY | 2006-07-06 22:02  

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