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山口正紀さん(5月10日)

山口正紀さんは元読売新聞記者でした。現在はジャーナリストであり同時に「人権と報道・連絡会世話人」として、講演やパネリストなどで全国的に活躍していらっしゃいます。

4月18日に今秋広島で開催される全国大会「日本女性会議2007ひろしま」の話を書きましたが、私はこの会の分科会実行委員として活動しています。現在、私は分科会「男と女の生き方」と「教育(次世代育成を含むキャリア教育)」に属しています。しかし、この両方の責任者として関わるには多忙すぎるので、最終的には、本来私が目的とする「教育」の分科会に属する事になるでしょう。

さて、このたび分科会「男と女の生き方」で一般の市民も含めて学習会を開催する事になりました。1ヶ月前に学習会の講師として冒頭の山口さんに依頼しました。乏しい財政の中で、18,000円の謝礼しか出せないこと、その上、東京⇔広島の往復運賃も出せない状況を正直にお伝えしたところ、「一人暮らしの母が大阪にいるので、大阪⇔広島の往復運賃を出していただけるのなら」と講演を快諾してくださいました。

実は、6年位前に私が共に講演にいっていた男性との3人で「男女平等や夫婦のパートナーシップ」などについて1時間くらい話したのが最初の彼との出会いでした。そして、2回目の出会いは、昨春「ひろしま女性大学」で午前の部は私が講義し、午後の部で彼が講演したことでした。偶然にも二人のテーマがうまくリンクしていて、受講者の人たちに喜んでいただきました。私の演題は「生涯学習時代をどう生きるか~「学習」のふり返りをして一歩踏み出そう~」、彼の演題は「大定年時代がやってくる~第二の人生をどう生きるか~」でした。どちらも中年期以後の新たな人生をどう創造していくかという内容でした。そこで、お互いに共感できるものが多くあり、二人で「偶然でしたね」と喜んだものでした。

そういうことがあって、全国レベルで活躍している彼が、果たして薄謝で講演に来てくださるかどうか案じていましたが、本当に「快諾」という感じで了承してくださったのです。私たちは、依頼に際してこのような内容の文書を送りました(テーマの概要です)。

主なテーマを「結婚」とし、ライフサイクルにおける「非婚、結婚(続婚、卒婚)、離婚」の中の男女の生き方を考える。例えば、「非婚」においては、若い世代の男女の非婚が多くなっている事を考える、「結婚」においては、子育て終了後の結婚を考えた時に「続婚」「卒婚」を考える、「離婚」においては、熟年離婚や「個」としての生き方を考える、さらに離婚の場合は、離婚後の生活を考えたとき「年金」に関することが非常に重要になってくるので、そのことも考えていくという事とする。

これに対して彼は、このようなタイトルと講演概要を送ってくださいました。
タイトルは「これからのパートナーシップ~二人が一緒にいる理由~」
①非婚も結婚も、法律婚も事実婚も、離婚も、一人ひとりが「自分が生きやすい生き方」として選択し、決めること。そんな視点から、「結婚にとらわれない生き方」を考える。
②そのためには、これまでの「性別役割分業」にとらわれた結婚観を見直すことが必要
③その中で男らしさ・女らしさに縛られた考え方から自由になること
④とりわけ、男は「男というヨロイ」を脱ぐこと
⑤そうして、互いに「対等な眼差し」をもつこと
⑥そんな新しいパートナーシップをどう築き上げていくか

彼が、「ひろしま女性大学」で講義をされたときの資料を見ると1992年で、未だ男女共同
参画会基本法もできていないときでした(1999年6月制定)。また、団塊世代の定年後の夫婦関係の話を基に記事を書いておられるほど、先進的で革新的な考えを持った方です。
彼はそうした夫婦を取材しながら、定年後の夫婦が、どんな人生を選び、歩んでいるかを丁寧に取材して彼独自の鋭さで夫婦関係を描いておられました。

このように全国的に活躍している方なので、本来なら地方都市の学習会になど来て下さるかどうかも分からず、私がちょっとした縁で、厚かましくお願いした事を、いとも簡単に「いいですよ」といってくださった事は、さすがに「人権と報道・連絡会世話人」をしておられる方だと思いました。もちろん、全国大会のときも基調講演&シンポジュウムのパネリストとしてきていただくつもりです。人とのどんな縁も大事にしていきたいと思ったことでした。

by eastwaterY | 2006-05-10 23:04  

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