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映画「有頂天ホテル」(3月7日)

 ずっと忙しかった仕事が続き、ほっとする暇がなかったので、夫が、バレンタインディのお返しに全日空ホテルが企画したホワイトディランチに連れて行ってくれました。その後、前から観たいと思っていた映画「有頂天ホテル」を観にいきました。

 ランチは、フランス料理風でおいしく、22Fのレストランから、広島の街を眺めながら、ゆっくりと昼食をとり、久しぶりにゆったりした時間が流れました。

 さて、「有頂天ホテル」は、ずっと笑いっぱなしという前評判でした。それはそうでしたが、私は、それよりも三谷幸喜監督の人間に対する温かな眼差しを感じ、人々に対して人生の応援歌を示しているように思いました。

 まず、一つは「人は、一人一人自分の本当にしたい生き方をしていいんだよ」という寛容さ、「物事は、あきらめずにとにかく頑張っていると、人をも励まし、楽しく生きていけるんだよ」というメッセージ、「自分の人生なのだから、自分の気持ちに正直に生きようよ」という清さ。そして・・・

 「人は、外面を表す肩書き、名誉、世間の評価で決まるものではない、その人の心の中のどう生きるかという価値観によって「幸せ」が決まる」ということ。

 冒頭で、役所広司が演じる副支配人の「人を大切にする」姿勢に感動しました。

 ホテルのレストランで女性と食事をしている男性が、灰皿をとり皿と間違えて女性に料理を取ってあげているのをスタッフから告げられた彼の行動。

 スタッフに「男性のお客様に、灰皿だと告げる事は彼に恥をかかすことになる。すぐ、全部のテーブルに置いてある灰皿を片付け、その灰皿とは明らかに違う型の灰皿に変えなさい」という指示でした。彼のホテル副支配人としての信念は、「何よりもまず、お客様第一。お客様の望む事は何でもして差し上げる」ということでした。

 私は、今まで三谷監督は、いままでの日本人の監督がもっていないユーモアの感覚をもった人だと思っていましたが、それだけでなく、「人を温かい眼差しでみつめ、励ます人」なのだということが解り、この映画を観にいって本当に良かったと思いました。久しぶりに心から笑いました。

 この後、「ESD(持続可能な教育)と生涯学習」をテーマとしての講演を聴講しました。考えなければいけない課題が多くあり、このことについては、あまりにも「有頂天ホテル」と違いすぎるので、明日にします。

by eastwaterY | 2006-03-07 23:27  

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