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「日本女性会議2007ひろしま」終了Ⅱ(10月22日)

昨日の続きです。私たちの分科会の実行委員のうちの一人には、乳児連れで参加して下さった人がいます。Yさんです。彼女は20代後半の2児の母親です。

だから、育児の都合で夜行われる月1回の分科会全員会議には、なかなか出てこられなかったのですが、私たち「分科会キャリア教育」のシンクタンクとして、ずいぶん貢献してくださいました。Yさんは、大学、大学院で『キャリア教育』を研究してこられたので、私たちより、はるかに知識面では詳しく、また、研究者に適した性格、一つのことをしっかりと深く考え、問題点を追求し、よりよい答えを出していくことについては、私たちは及ばないところでした。乳児がいる母親として、よく活動してくださいました。

そもそも、彼女を実行委員としてお願いしたときに、私は「実際に会議に出席しなくて良いから、あなたの学習・研究したことを通して、お手伝いをして欲しい」とお願いをしました。しかし、若くても人間的に成熟している彼女は、常にメール連絡でも普段活動している人への感謝を欠かさず、自分が活動できないことに対して「すまない」という気持ちを書いてこられていました。

いよいよ本番の大会がせまったとき、「自分ができることがあればやりますから、遠慮なくおっしゃってください」といい、乳児を連れ、間で母乳を含ませつつ会議へ参加してくださいました。
本番では、子どもに母乳を含ませる時間を配慮し、彼女の得意な緻密な能力が必要な役割や、講師の接待などをお願いしました。一緒に接待に参加した50歳代の女性が「若いのに、きちんとした人ね」と感心するくらい活動してくださいました。

彼女は論文を書くのが得意だし、研究活動に適性があるので、今回の報告書(各分科会で各4ページずつ書く)という、大会終了後の宿題を彼女にお願いしてみました。「はい、これまで余りお手伝いをすることができなかったので、やらせていただきます」と爽やかな笑顔と共に快諾してくださいました。

彼女の年齢からすると、これからいくらでも社会的な活動できる人です。だから、ぜひ、この大会の実行委員として参加して欲しかったし、私たちの跡継ぎとして共に活動して欲しかったのです。延べ人数7,000人を集める大会は、おそらくこれからもそうあることではないと思います。だから、そういうことを経験してみるのも、彼女が少しでも自信をつけることにもなると思ったのです。そのことをちゃんと理解して、報告書執筆を引き受けてくださったYさんに、心から「有難う!これからの女性のために精進してください」といいたい気持ちです。

by eastwatery | 2007-10-22 22:31  

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