人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はじめてのお泊り(7月20日)

大部分の小学校が今日が終業式をし、明日から夏休みに入ります。「夏休み」といえば、私は息子が3歳の夏休みのことを思い出します。

当時、今は小学校教員になっている甥が、我が家に大学生として下宿していました。甥は、夏休みということで実家に帰省することになり、息子のKがどうして甥と一緒に私の姉の家(甥の実家)に泊まるというのです。でも、まだ3歳、それに、親から長時間離れるのは3歳7ヶ月の人生で初めてのことです。バス停まで一緒にいけば、そこから帰ってくるだろうと、たかをくくっていた私を尻目に、Kはバスの窓から嬉々として私に手を振りながら行ってしまいました。親としては、彼の自立を認めてやるチャンスだし、理屈としては、よく分かっていても、なんとも寂しく、不安な気持ちでした。

夕方、電話をかけたら、Kは少し湿りがちの声で「帰りたい」という意味のことを言いましたが、ここが踏ん張りどころと思い、翌朝早く夫と迎えに行く旨を言い、Kを励まして電話を切りました。あとからの話では、夫も夕方職場から息子へ電話をしたらしく、「今すぐ迎えに来て!」という返事だったとのこと。大人でも夕方は人恋しく、ちょっと心細くなります。それまで3人の甥たちと大声を張り上げて遊んでいても、そこはやはり3歳でした。でも、私たちの声を聞いて落ち着いたのか、それ以後は、夕食もぺろりと平らげたと、姉から電話がありました。

さあ、いよいよ寝る時がきました。お気に入りの絵本を3冊、母乳育ちのKは、ちょっと私のお乳に触れながら本を読んでもらい、眠りにつくのが息子のいつもの習慣でした。姉から聞いたところによると「今晩は、ボクのおっぱいをもって寝る」といって両手を自分のお乳に当てて寝る様は、なんともいじらしかったということでした。

翌朝車で1時間余りの姉の家へ愛犬ロッキーも連れて息子を迎えに行き、爽やかな息子の笑顔をを見ることができました。この経験は彼にとって大きな自信になったようで、一度に幼児から少年になったように思いました。

by eastwatery | 2007-07-20 22:00  

<< 生涯学習相談会(7月21日) 堀田あけみさん~自閉症の子を育てる~ >>