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カードを贈るということ(6月25日)

引き出しの整理をしているときに、今まで夫や子どもから誕生日にもらったカードを納めていることに気づき、読んでみました。 息子の場合は、成長後の言葉は、その年齢なりに整った文章ですが、小学生の頃の息子の言葉は、子どもらしく面白いものでした。

小学校低学年の頃には、画用紙にアニメの主人公を描いて、そこに「おかあさん、おたんじょうび おめでとう」というようなものでした。小学校高学年になると夫が贈ってくれたカードの半分に夫の言葉、息子の言葉が書かれています。夫の言葉は、ちょっと照れる言葉が書いてあるので、今日は省きます。

<息子が10歳のときの「言葉」>
おたん生日おめでとう  110さいまで生きてね。 病気に気をつけて元気でいてください。
(110歳まで生きていてほしいと言うのは、子どもしかいえない言葉だと思いました。彼は、腕白坊主そのものでしたが、こんなに可愛いことを言っていたのを、忘れていました)

<息子が11歳のときの「言葉」>
おかあさんへ、  お誕生日おめでとう  これからも元気で大学へ行って、がんばってください  お願い、  おこづかいを600円にしてください  日本のユニホームを買ってください
おこらないでください(と書いて、500円と100円硬貨、サッカーのユニホームが描いてあります)  
(この頃、私は社会人入学をした大学を卒業後、母校に勤務していました。息子は放課後、サッカークラブに入り、毎日暗くなるまで練習をする日々でした。おそらく、全日本の青いユニホームがほしかったのだと思います。お小遣いは、当時1ヶ月500円にしていたので、多分100円の値上げを望んだのでしょう。100円アップという金額が、いかにも子どもらしいなと思います。100円アップでも、なかなか言い出せなかったのですね。息子には申し訳ないのですが、あの頃よく怒っていたのか、どうか私自身はよく憶えていません。)

<息子が12歳のときの「言葉」>
お母さんへ  ずっと元気でいてね  いつも ご飯を作ってくれてありがとう
(このとき、何か忙しかったのでしょうか? 字が乱れて、急いで書いた様子が分かります)

<息子が13歳のときの「言葉」>
母さんへ  誕生日おめでとう  いろいろ迷惑かけるけど  これからもよろしく
長生きしてね
(中学校になって、自分のことを少し客観的に見られるようになったのでしょう。親として迷惑をかけられているという認識はなかったのですが・・・・。「長生き」という言葉は、これ以後毎年書いてあります。)

彼が、高校1年の3学期~高校2年の3学期までの1年間オーストラリアへ留学したときには
英語で言葉を印刷したカードに、日本語の言葉を添えて送ってくれました。英語で書かれた言葉は、今まで贈ってくれたカードの中で一番印象に残っています。カードを開けると、左側に「あなたは、いつも私の心の中にます」、そして右側には「私はあなたのことを、ずっと思い続けています」というものでした。これは「母の日」用に作られたカードでしたが、日本の文化との違いを感じました。それよりも、多くのカードの中から息子がこのカードを選んでくれたことが嬉しかったのを憶えています。

欧米では、何かの機会を利用して家族だけでなく、友人などにも自分の気持ちを伝えるものとして、様々なカードが店頭に並んでします。今では、日本でも多種多様なカードがお店のラックに並べられています。 私も何かにつけてよく人にカードを贈ります。 その時、贈る人のことを想いながら「その人のための1枚」を選ぶことは、ある意味、至福のときだと思います。

by eastwatery | 2007-06-25 23:01  

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