お話ししたいこと二題(6月21日)
2007年 06月 21日
映像は、この全国大会の意義を実行委員長が説明するところから始まり、次には開催に必要な資金を支援していただくために、各企業や団体を訪れるというところを映しました。また、多くの人に知ってもらうための手立ての、いくつかの取材がありました。そのうちの一つが、先日S公民館で行われた「メディア」、「キャリア教育」の講座の様子。これも丁寧に取材がしてありました。「キャリア教育」はまだ、一般の人々には馴染みのない分野で、講義の中だけで理解するにはは足りないので、一番レポーターの印象に残ったキャリア形成のための3要素、「能力、意欲、チャンス」の図を示しながらスタジオでレポーターの方が説明してくださいました。
自宅で取材された主な目的は、「なぜ、この会議に実行委員として参加しようと思ったのか?」などに対する私の考えを述べる、また、傍でサポートしてきた夫の感想を聞くというものでしたが、これらのことも大事なポイントは逃さず伝えてくださっていました。ディレクターは、まだ若い人でしたが、常に大事なポイントはどこか?など考えつつ、レポーターと協働しながらいい番組に仕上げてくださったと思いました。この番組を観た人たちが、一人でも10月の大会に参加してくださることを願っています。今日のテレビ放映は、参加への一つのきっかけになると思いました。
番組が終了して1時間くらいたったときに、ディレクターのAさんから「どうでしたか?」と電話が入りました。私はとても誠実に正確に大事なポイントを伝えてくださったことに感謝していると伝えました。彼女は、短い番組の中で偏らないためには、どのように伝えていくかに心を砕いたといわれました。これから、この若い世代の人が一つ一つの番組制作を通して、成長していかれることを嬉しく思うと共に期待をもって、これからもこの番組を観ていきたいと思いました。
次は、もう一つの話題です。これは上述のテレビ局とは異なるTV局の番組ですが、感動した内容だったので、お伝えしたいのです。
29歳のある青年は、3月一杯で仕事をやめ、自転車によるお好み焼きを食べる旅に出ました。働いて貯めた貯金を取り崩しながらの旅なので、あまり遠くは行けないので、広島県内のお好み焼き屋さんを巡る旅でした。彼のこのチャレンジは、1ヶ月前にテレビで見ていたのですが、この続きを今日、どうしても観たかったにのには、訳があるのです。彼は、ただお好み屋さんを巡っただけではないのです。彼は、最初から1,000枚を食べるという目標を立てていたのです。そして、今日放映される場面が1,000枚の達成を伝える日だったのです。彼は、もちろんお好み焼きが好きだったのですが、それ以外にも、もう一つ「自分さがしの旅」でもあったと言います。これまで、自分が亡き母に迷惑ばかりをかけてきたので、1,000枚達成のときに「お母さん、やったよ!」と天国の母に言い、喜んでもらいたかったということもあったのです。
1,000枚目のお好み焼きを食べる時には、日頃から彼を励まし続けてくれた人たちがいたこと、母のこと、途中で投げ出したくなったことなどを思い出し自然に涙が出た、と涙をポロポロこぼしながら食べていました。
彼は言います。こうして旅をしてみて、絶対に自分ひとりでは、この旅をなしえなかったこと、つまり、常にいろいろな人がさせてくれたこと。苦しくやめたいと思ったときに「楽しみなさい」といってくれた人がいたこと。そして、彼がお好み焼きに向かったときには、いつもまず、食べる前には必ず長い間合掌をして、すべての命に対して感謝して食べると言います。
1,000枚目を食べる時には、そのお好み屋さんに多くの友人たちが来て、祝っていました。その後、彼は、常に彼を励まし続けてくれたあるお好み屋さんのマスターのところに行って、熱くハグをしました。こうして、ハグによってお互いの思いを伝え合う場面を見るのも、つくるのも大好きな私は、人事とも思えず、熱いものがこみ上げてきました。
by eastwatery | 2007-06-21 20:13