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相談を受ける人(2月15日)

今日の広島は、まるで春のような穏やかで暖かな日でした。昨日、春一番が吹くと共に雨が降っていたのとは、大きな違いです。昨日の天気が関東地域に移り、今日は風が強く大変な天気だったと思います。このブログを訪れて下っている皆さんの所は、大丈夫でしたか?

さて、今日は午前中にニュースレター作成にとりかかり、午後からは電話相談でした。電話がない時には、実際に相談に関わっている女性が書かれた、相談に関する本を読みました。現在の私にとっては、もっと学ぶ必要のある文章に多く出会いました。今日は、暖房を入れなくても窓際の部屋はポカポカと暖かく、この本を読むことで、著者の温かなまなざしに、私の心の中まで温かくなりました。

相談の場を「相談者と相談員の間では、いかなる肩書きも無縁な場に1個人として向き合い、無からの誕生に心を寄せ合う場であることによって、条件が整った時に何かが生まれる」と捉えることが、まず重要であるということです。そして、何度も研修で言われていることは、「相談者の原点は、『聴くことの力』であり、そのことによって相談者は「十分に聴いてもらったと」納得するということです。

過日の臨床心理学の研修で講師も言われましたが、今日の本でも「言葉は相談の命」、「言葉は相談のスキル」と強調されていました。相談員になり初めの頃は緊張をしたり、一生懸命相手の気持ちを聴くうちに、「言葉」の重要性を忘れてしまい、十分に相談者の気持ちを聴くことができなかったと後悔したこともあります。普段の生活においても「言葉」の大切さは身に沁みていますが、相談においては、相手が困難な状態なのですから、こちらが敏感でなければいけないのです。

そなると、相談員が相談者に関わるときには、相談者自身の生き方や価値観や人柄などが表れてくるのです。だからこそ、日頃から自分を直視し、自分を充実させ、自分を磨くことを心がけることが求められます。そういうことから、相談員に必要なのは、二つの力なのです。一つは、
「感性」(学んだことを生かす力)であり、もう一つは「論理」。生かす力がなければ自己満足の世界になってしまうので、論理は)大事なのです。これはすなわち「自分は、このように生きていこう」という価値観を持っていることが大切だということなのです。

また、別の視点で相談員に必要な力は「想像力」(直観力、インスピレーション、考える力)であり、「創造力」(支援方法、新しい援助の創出)の力であり、この二つの力によって豊かな相談の世界を生み出すことになるとの事です。

これらの力を持った相談員が、特に心しておくことは、相談者と共に考えていくこと、「お話を聞かせて下さい。一緒に考えていきましょう」という「言葉」なのです。これこそ、最初の述べた相談者と相談員は、上下関係ではなく対等であるということです。

by eastwaterY | 2007-02-15 23:39  

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