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男性も編み物が好き(12月20日)

今日のTVでイブニングニュースを観ていたら最近、男性の中で編み物がブームになっているということを放映していました。2、3年前から女性の間では、「ニッティング・カフェ」が流行っているということは知っていましたが、それが、やっと男性の間でもブームになり始めたことを知り、嬉しくなりました。

「ニッティング・カフェ」というのは、ティールームに編物の先生が来て、ティーあるいはコヒー&ケーキつきで編物の出前講座をするのです。いろいろおしゃべりをしたり、ケーキを食べ、コーヒーを飲んだりしながら、先生に編み物を教えてもらったり、参加者同士で教えあったり、話し合ったり、ということです。今日のTVでも、参加者の8割は女性達でしたが、後の2割の男性が一心に編み針を動かしていました。やっと、日本もこういう時代になった、と嬉しくなりました。

というのは、「男性が編物をする」ことについて、私には思い出があるのです。1975年~77年に夫の仕事の関係で2年間NZに居住した時に、「男性が編物をする場面」に出会ったのです。ある住宅地に家を借りたのですが、引越し荷物を整理している時から、次々に近所の人たちが挨拶にきてくださいました。「これは、我家で取れたトマトですよ。どうぞ」とか「あなたの趣味はなんですか?」などなどと、いかに私がNZの生活を楽しむことができるかを、考えてくださるのです。

「趣味は・・・」と尋ねられた時に「編物です」と答えた私に、その人は「じゃ、今度編物の会に連れて行ってあげるね」といい、その数日後、本当に車で私を迎えに来てくれて編物の会に連れて行ってくださいました。そこでは、男女が混じった参加者が、1人、ひとり自分の作品を皆さんに披露し、作り方を説明していました。その中では、男性が手編みのアラン模様が入ったセーターを嬉しそうに披露していました。今から30年前の話です。その頃の日本では、そのようなことは考えられないことでした。驚くと同時に、男女に係わらず、こうして自分の好きなことをし、人と共にその喜びを分かち合うことが、どんなにすばらしいことかと、感動しました。

そして、「日本では、何時になったら、男性が堂々と編物ができる日が来るのだろう」とも思いました。そういう思いがあったので、今日のTVを観て、30年目に男性が編物をする場面を日本で観て、再び感激をしました。TV画面には、大きな手をした男性が不器用であっても、ひたすら編み棒や鈎針で編物をしている場面が放映されていました。レポーターも編物に挑戦し、2時間後に小さな花の形をしたものを編み上げました。ゼロから物を創り上げるとうのは、いかにも嬉しいという感じでした。参加者の男性は、「2時間を、ただそれだけに集中して、あっという間に時間が過ぎるけれど、充実した時間がもてました。」と満足そうでした。ナレーターいわく「これからは、ボーイフレンドがクリスマスのプレゼントに手編みのマフラーを恋人に贈るということが普通になってくるかもしれませんね」。なかなか、粋なナレーションでした。
ぜひ、男性が臆することなく編物にかかわらず、何事にも挑戦してほしいと思いました。

by eastwaterY | 2006-12-20 21:50  

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