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なくせ いじめ自殺~伝えたいこと~from ROLLY(12月6日)

ミュージシャンのROLLYさんは、小学生の頃とても太っていて、クラスメートにほうきでぶたれながら1人で教室の掃除をさせられたり、いらない物という意味で「ナスのへた」とささやかれたりして、毎日が地獄の連続だったそうです。大学を卒業したばかりの女性の先生もクラスの子どもたちには全く怒れず野放し状態でした。

中学でもまだ太っており、自宅が電気屋だったので「電気ブタナマズ」といわれていじめられていました。しかし、中1のある日、井上陽水さんの「夢の中へ」をギターで弾いたとき、スコーンと何かが抜けました。当時の中学の先生も「お前にはギターがあるじゃないか」といい、彼に自信をもたせてくれました。それからは、どんないじめをされても、心の中で跳ね飛ばせるようになったのです。彼の母親は、どんなことでも彼の話を聴いてくれていて、ある日、母親はこういいました。「いじめられたら有難うと感謝しなさい。『おかげで、いじめたあなたより強くなれた』と思いなさい。」この言葉をROLLYさんは今も忘れていないのです。何でも前向きに捉える母親は、ずっと偉大な存在のままで彼の心に中にいます。

そういう体験から、ROLLYさんは、子ども達にこう呼びかけています。

人生を変えてみようよ。視点を変えて。心を自由にすれば、いじめられた苦しい思いをしたからこそ、その後に一味違う人生や幸せを感じることができるかもしれない。一生いじめられることはないし、つらい瞬間も人生の中では短い期間だよ。自分を強くする試練だと考えて無駄にしないようにと考えればいい。〔略〕 自分の生き方を見つけよう。いじめられて、そのままつらい人生だけで終わるか、それを利用して自分らしい生き方をするか・・・。だからこそ、いじめで苦しんでいるあなたには、人のまねをして自殺なんかしてほしくない。自分にしかないものを見つけて強く生きてほしい。

これを読むと、彼がいじめから立ち直れたのは、まず、常に彼の話を聴いて前向きに物事を考えられるように、励まし続けてくれた母親と彼の良さを見つけて自信を与えてくれた中学の先生の存在。彼らが常に、温かく見守ってくれたからこそ、彼がいじめを心の中で跳ね飛ばせるようなエネルギーを得ることができたのだと思います。

次に、「これだ」という、自分の生き方(ROLLYさんでいえば、ロックンロールスター)を自分で見つけられるようになったこと。これは、無力感・自己評価の低下から「自分の存在感を感じ、自分は大事な人間なんだ」と思うことができるようになったことで、「生きる力」が湧いたのでしょう。

先日、あるTVで「死んでも生き返ることができる」と信じている小学生が58%、中学生が36%と伝えていました。このように考えている子ども達は、「生命」というものをどう考えているのでしょうか?ROLLYさんのこの訴えが彼らの心に響くのでしょうか? 心配です

by eastwaterY | 2006-12-06 23:23  

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