SGネットきらめき9月例会(9月16日)
2006年 09月 16日
上記の①~④はまた、次回でも話し合うことができるので、とりあえず新入会員の人たちの事を聞きながら、疑問や課題を話し合いました。今日、初参加をされた人たちは3名でした。一人は、定年を早めて専門学校→大学研究生→大学院前期・後期課程修了後、教育学博士になられた人でした。彼の研究テーマは私と同じ意識変容でした。アメリカの成人教育学者のジャック・メジローの理論から意識変容を研究されたのですが、対象とした人が異なっていました。彼は自分の経験から定年退職者、私は自分自身の経験から女性のジェンダー意識についてでした。彼は修了後、定年退職者のための学習相談・支援の研究所を開設したのですが、相談や支援を受けに来る人がいないので、「SGネットきらめき」の組織に入って活動したいということでした。
二人目の人は、現在ある大学の心理学で研究をしている人でした。フランス人の方と結婚され、フランス在住経験13年ということでした。フランス語に堪能で翻訳や非常勤講師、家事・育児をしながら、頑張って研究している人でした。三人目の人は、現在、社会人学生4年生で、現在次の段階である大学院入試にも合格し、来春には大学院学生になる人です。
今日、新たに入られた現役の社会人学生に共通する問題は、学資と英語でした。この二つは、どの社会人学生にとっても大きな問題点なのです。アメリカなどでは社会人学生に対する制度や支援が整備されていて、このような問題はないと、以前アメリカと日本の社会人学生の研究をしている藤村先生が仰っていました。アメリカは、多民族の人たちや異年齢の人たちが学ぶことは珍しくないので、社会人学生のための支援制度が整っているのです。
学部の場合の英語であれば、努力をすれば何とかなるのですが、大学院レベルの英語というのは、理論的に書かれた文献なので、それをクリヤーするのは人並み以上の努力と、ある程度の基礎的な英語力がないと乗り切るのは難しいということでした。
私が、なぜこの「SGネットきらめき」をつくったかといえば、社会人学生が必ずぶつかるこの二つのこと「学資と学習支援」を、何とか大学の中で制度として導入してもらいたいと思ったからです。それと、もう1つは大学の先生方が意識を変えて、社会人学生に対してほしいと思ったからです。今すぐ、制度を変えてもらうということはできませんが、会員同士で話合い、情報交換することをしながら、社会に発信していくためにマスコミとの関係をつくっていきつつあります。
次回の例会は、今日の新入り会員である教育学博士さんに「意識変容の講義」をしていただくことにしました。私と同じアメリカの教育学者の理論を研究したものとして、楽しみにしています。
by eastwaterY | 2006-09-16 21:40