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夢の実現(1月5日)

今日は、「自己実現」や「夢の実現」について書いてみたいと思います。
誰でも人は、大きい夢や小さな夢に関係なく人生の中で「夢の実現」を願っていると思います。

 私は、ずっと「夢」を持ち続けていました。とても長い何十年にもわたった夢でした。その「夢」を見るきっかけを与えてくださったのは、小・中・高等学校の先生、そして、ニュージーランドの外国人英語学校の先生でした。私は常に私を理解してくれる先生に恵まれていたと思います。

 小学校の時には3年生から6年生の先生に「先生になる夢」を示してもらいました。そして、中・高校の国語の先生には6年間にわたって、「国語の先生になって、僕たちの仲間になるのを待っているよ」と常に励まして頂きました。

 3歳の時に原爆で父を失い、母が女手一つで育てくれました。アルバイトと奨学資金ででやっと高校卒業した私としては、まだ下に弟もおり、大学進学をすることは出来ませんでした。給料を生活費に入れることが先決でした。そういう状況の中でも、先生を学校へ訪ねると「こんな参考書もあるよ」と見せてくださるのです。常に暖かく励まし、見守ってくださったのです。

 「先生になる」という夢の実現は、長い間難しかったのです。でも、私にはいつも「いつか先生になろう、いつか先生になる」という希望と夢がありました。そして、やっと47歳の時に社会人入学で初等教育学科に進学することが出来ました。(そのとき、中・高校以後も励まし続けてくださった先生は、その2,3年前にお亡くなりになっており、とても残念でした)3年生の時には、教育実習で6年生を受け持ちました。本当に可愛い子どもたちで、1ヶ月の実習は、あっという間に終わりました。でも、卒業のとき、51歳。正直言って小学校の先生は心身ともに辛いと思いました。

 そこで「先生になる」夢は途切れたように見えましたが、大学卒業後母校で職員として働くことが出来ました。ここでも大学の先生方に励まされ、学習を続けながら大学院を目指し退職後
大学院教育学研究科で「教育学(主に成人学習・成人教育)」を研究することが出来ました。当初、思っていたような国語の先生はなりませんでしたが、今は、社会教育の分野で講演活動をすることが出来るようになりました。最近気付いたのですが、「子どもの成長と大人の成長」は
同じだということです。要するに私は、「人を育てる」ことが好きだったのだと分かりました。
 
 なが~い、なが~い夢の実現と自己実現でしたが、「夢はかなう」ものではなく「夢は自ら
かなえるもの」だと思います。そのときに、自分の身近で応援してくれる人、道の目指し方を
教えてくれる人、遠くからでもじっと温かな眼差しで見守ってくれる人がいたんだなぁ、と今頃になってやっと分かりました。

 

by eastwaterY | 2006-01-05 18:31  

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