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育児休暇について(6月12日)

2005年の生涯合計出生率が1.25と史上最低になり、マスコミなどで騒がれています。10年位前の予測では、最低が1.25でそれ以上は下がらないだろうと予想されていましたが、将来は、まだまだ低い数字になりそうな勢いで、どんどん出生率が下がっています。

そうした中、広島県の県北三次市で昨年度より男性が取得するための『一時的子育て特別休暇』制度ができたにもかかわらず、昨年度は一人も利用者が無かったとのことです。
そういうこともあって、市役所内部から、「市役所に勤める職員自体が育児休暇も取れない働き方をしているのはどうだろうか?」という意見が出てきたのです。そこで市長が積極的に職員に働きかけた結果、このたび27歳の市役所職員Nさんが「子育て特別休暇」第1号となり、明日から2ヶ月間の育児休暇を取得することになりました。

この「一時的育児休暇制度」は2ヶ月間義務付けており、その間は、40%の給与給付があります。現在、あと2名の男性がこの制度の利用を申請しているということです。Nさんは、明日からの日々に対して、「不安が多いのですが、自分がこうして休暇をとることで、全国へ波及していき、男性の育児休暇を多くの人が取得できるようになればいいと思っている」といっていました。
また、Nさんはこれkら毎日市役所のHP上に「育児日記」をけいさいる予定です。
法律的には、男性も育児休暇を取得できても、実際に取っている男性は0.56%と1,000人のうちで5~6人という状況なので、他の人たちが彼の「育児日記」を読んで、勇気をもってこの新たな「一時的育児休暇制度」をどんどん取得してほしいものです。

先日、中国新聞に1週間だけ育児休暇をとって家事・育児をした男性の一文が掲載されていました。
朝早く起きて朝食を作ることから始まり、思った以上に1日中家事・育児に時間をとられ、いかに家事・育児をすることが重要で大変なことかが実感できたということでした。その一方で、1週間の育児休暇後、保育園に子供を迎えに行ったときに、子供が以前とは見られないほどのニコニコ顔とものすごい勢いで自分に飛びついてきてくれたことが、本当に嬉しかったということでした。

そうなんです。家事・育児というのは実際にして見なければ分からないことなのです。よく「そんなことはしようと思えば、いつでもできる」と豪語する男性がいますが、そんなことはありません。我が家の夫も、自分が定年退職し、(その当時、私はフルタイムで勤めていたので)料理以外の家事はほとんど彼がしていました。そのとき初めていかに家事が大変なこと思ったそうです。そして、私が一時期、社会人学生であった4年間を思い、(その当時は息子は小1だったので)家事・育児と学生の三役をやっていたことが、どれだけ大変だったかを実感した、といっていました。

だから、二人が同時期に大学院入学をし、大学院生の2年間は、夫は自ら進んでほとんど家事をしてくれるようになり、私は、料理のみの担当となり、お互いに何とか修士論文を書き上げることができました(もっとも、夫は夜間で広島市内の大学院、私は昼間で東広島市内の大学院ということもありましたが・・)。家事だけでも、夫が担当したことで、これだけ妻の家庭内労働に対する理解ができるようになるのです。
育児の場合は、子供は自分の思うようにならないことがたびたびあったり、忍耐強く待たなければいけないことがあったりします。また24時間労働のようなところがあるので、男性側にはもっと大きな人間的成長があると思います。「家事・育児は、男女にかかわらず人間として当然すること」という意識が日本全体にいきわたれば、女性が自らの能力を発揮しながら、育児も家事も楽しみながら夫と共に生きていけるだろうにと、思います

by eastwaterY | 2006-06-12 19:42  

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