子育てについて(6月1日)
2006年 06月 01日
私は結婚20年目、親になることをあきらめ、仕事を自分の「生きがい」として生きていこうと情熱を注いている時に子宝に恵まれました。私は、仕事と、育児のどちらかを選ぶというのではなく、子育ても仕事も並行していやっていきたいと考えました。
さいわい、当時は子ども英語教室の講師をしており、家の2部屋を英語教室にしていました。条件的には①家で仕事を続けることもできる、②週3日間だけ、③子どもたちの母親から、レッスン中は子どもの世話を引き受けるから、ぜひ子ども英語教室を続けてほしいという申し入れがあった、というこの3点から、仕事はぜひ続けたいと考えていたのでした。
ところが夫はひとこと「NO」。理由は「自分の子どもは、人任せにしないで、自分で育てなさい」。夫の気力に圧倒された私は、反論する勇気もなく、子育て一筋に専念しました。
子どもが5歳を過ぎた頃、少しずつ仕事を始めましたが、その頃になって夫の選択は、子ども好きの私のとっては良かったのではないか、と思うようになりました。
1歳までの子どもは刻々と成長し、本当に親を喜ばせてくれました。たとえば、子どもが人生で初めての第一歩をあぶなかっしく踏み出すとき、このすばらしい一瞬を見られない夫を気の毒に思いました。専業主婦となって子育てと家事一筋に過ごすのも、また、仕事を持って子育てをしていく、どちらを選択するにも、各家庭の経済事情や個人としての考え方もあります。また、社会的には女性が子育て後再就職をしたいと思ったときの難しさもあります。そういういこともあり、簡単に子育てと仕事の両立を明確に「正・否」で分けることは、私には、できません。
しかし、私の場合、子どもの成長をゆったりとした時間の中で確かめ、喜べることは母親として、しあわせな日々を過ごすことができたのだと思います。
by eastwaterY | 2006-06-01 22:01