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結婚とは

 私たち夫婦は、今、結婚44年目の日々を過ごしています。ある本に結婚について「20代愛情、30代葛藤、40代怒り、50代あきらめ、60代感謝」と書いてありました。60代半ばとなった私としては、このプロセスがよく分かります。そして、これは、日本人夫婦にあてはまるのであって、他の国の夫婦には当てはまらないのではないかと思います。

 また、「60代感謝」というのが気に入りました。60代になるまで、結婚生活の中でいろいろあったとしても、お互いが努力しつつ結婚生活を作り上げていけば、最後は「感謝」になるということでしょう。

 私は、離婚が悪いと思ってはいません。どうしても上手くいかないときは、それぞれの道を選ぶのも人生です。やり直すことによって、もっと共に生きていきたいと思う人にめぐり合うかもしれないからです。

 また、結婚については、「卒婚」「続婚」というのもあります。「卒婚」は、ある程度、子どもが自立した後、これまでの夫婦の関係から離れて、新たな二人の夫婦関係を創っていこうという意味です。新たな夫婦関係とは、夫と妻もぞれぞれの人生を大切に生きていくということです。相手の「その人らしさ」を大切にするということでしょう。縛りのない人生と言えるかも知れません。

 「続婚」というのは、お互いがコミュニケーションを取り合いながら、ともかく結婚生活を続けて
いくということ。この言葉を作った人は、ある結婚相談センターの所長さんです。離婚後再婚した中高年を調査をしてみたら、7割の人がうまくいっていないということが分かったそうです。そして、その人たちは、「意地を張って離婚を選ばなければよかった」と思っているそうです。

 離婚経験者に聞いても、離婚は結婚の10倍くらいのエネルギーがいるとのこと。これらのことから考えると、何とか二人で作り上げていく日本型の結婚生活もいいのではないかと思うのです。
 「60代感謝」というのは、残り少ない二人の人生を、手を取り合って歩んで生きたいという意味を含んだ「感謝」ではないでしょうか。

by eastwaterY | 2005-12-28 01:39  

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