働く女性のエンパワメント支援セミナー(女性と仕事の未来館)<1>

1月20日~22日の2泊3日で東京港区にある「女性と仕事の未来館」で“働く女性のエンパワメント支援セミナー“を受講してきました。

1日目は若年女性を対象の「若い女性のキャリア意識を学ぶ」をテーマとして”仕事をもつことへの思い~若年女性を中心とした職業キャリアとライフキャリアの選ばれ方」といテーマで独立行政法人労働政策研究・研修機構特任研究員の奥津眞里さんが、テーマに関する多様なデータを示しながら時代の変化による女性意識や働き方の変化を話されました。

女性は結婚、出産年齢、雇用情勢、雇用のルール等によって男性より時代の変化に大きく影響を受ける傾向があります。しかし、1985年バブル経済の時、1993年バブルがはじけた時、2008年晩婚・晩産時代になっても統計的に見ると、「学卒後就職し、40代で再就職をする」という就職と再就職の時期は変化していないとのこと。ということは、結婚後、70%の女性が辞職するという趨勢は変化していないということです。但し、再就職の就労人口は増えていますが、それは非正規雇用と就労のチャンスが増えたという雇用状況の変化があるということです。

これまでの日本社会では「子どものいる女性が就労することに対して肯定的ではないため、結婚後退職することが慣わしとなっている事、社会制度の不整備」等もありました。
しかし、現代においては、女性は経済的理由により家庭の実質的経営者(責任者)として自分自身を考えている事と、自分の名前で職業や社会的活動などで社会とつながっていることが「幸福」という考え方も出てきたところは、以前とは異なっている、ということです。
大事なことは、女性が自分のライフキャリアを考える時には「何を大事にして生きるか」という価値観が重要であり、この事は就労に際して「子どもの成長と自分との関係」の中で決定されるということ。これは、最近そういう考え方になったのではなく、昔から女性は子どもの成長との関係を大事にしてきたということです。

この講演の内容はデータに基づいたものなので、理論的には良く解るのですが、ほとんどがデータの説明に時間を割いているので、もう少し具体的な話も聴きたかったと思いました。ただ、問題点としては、女性の働き方の典型が制度の整備が行われても、長年変化していない事でした。世間の目を意識する女性、他人の考え方に引っ張られる女性の意識が変わっていないということでした。もう一つの問題点は高学歴の女性ほど、
結婚に際して高学歴・エリートの男性と結婚する傾向があり結婚後の就職の少なさにもつながっているということでした。以前、女性の就労について日本と外国の女性を調査した場合、日本ほど高学歴でありながら、その能力を仕事に活かしていない国は少ないということをレポートしていましたが、まさに今回のセミナーでも同じ様な事が分かりました。

1日目の後半では「実践で学ぶファシリテーション」を参加型学習として行いました。自分が、参加型学習形式の講座の時にファシリテーターとして、どのように関わるか、ということを学習しました。決められた時間の中で、提起されたテーマについて4~5人のグループへのファシリテーターとしてどのように提案したり、考えるきっかけを与えるかが、重要です。常にグループ全体、一人ひとりから出されたアイディアをどのようにつなげ、形にしていくか。頭と心を連動させながらの作業は大変でした。
ホテルに帰ったら、ぐったりでした。せっかく上京しても、有名なスカイツリーを見ようとする気もなく、広島に帰って初めて、そのことに気づきました。

2日目は、「働く女性の現状とこれからを考える~非正規化する働き方のなかで~」をテーマとして、前半は「非正規雇用の拡大と課題」について鹿嶋敬大学教授の講演があり、後半は5名(放送大学教授、ジャーナリスト、日本労働組合総連合会副事務局長、評論家、企業の顧問)、のシンポジストによるパネルディスカッションが行われました。

それらについては、次回に書きます。
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by eastwatery | 2011-01-30 19:13  

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