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たくさん学んだ日でした(3月4日の1)

 今日は、朝から夕方まで、講義→映画→講義を聴いてきました。朝の講義は、「女性教育をめぐる日中交流史~明治期を中心に~」で、私が某大学大学院教育学研究科に在学しているときに2単位取得した女性の先生(中国教育史)の話でした。

 明治期の女性教育を振り返り、現代の女性教育を見直すのが、テーマでした。明治期の女性たちは、中国の留学生のために留学を引き受け、熱心に教育をしたのですが、その取組みは、わずか2年で終わりました。その当時の日本の「良妻賢母」教育と中国の「賢母良妻」教育の考え方に差があったとことと、日本の国のために教育を推し進めたことが原因のようでした。しかし、明治の女性は意欲と情熱で熱心に取り組んだ人が多く、それ以外にも中国へ行って塾や学堂などを私費で創設し、教育をしていたという歴史もあります。

 こうしてみると、明治時代は、新たな日本の幕開けの時期でもあり、女子教育も情熱を持って推進されていた事がわかりました。しかし、わずか2年で中国人の留学生の反対運動により破綻してしまったのは、日本側に謙虚さがなく中国のその当時の状況を学ぶ姿勢がなかったのだと思いました。

 昼食をはさんで午後からは、日本の新憲法に関わった女性シロタ・ゴートンさんの軌跡と日本の女性運動に関わった人たちを描いた映画を2時間鑑賞後、某大学の女性の法律学者による「憲法と私たち~ベアテさんとともに考える日本国憲法~」と題した講演を聴きました。

 映画・講演とも内容は、今問題になっている憲法9条と24条に関しておりました。今改憲の方向に世の中が動いていることを案じ、「9条と24条は連動してつくられている」ということを中心として、これらを変えてはいけないことを話されました。そして、最後に、日本の憲法は世界の中でも、進んでいる憲法なのだから、それを知り、守って行く事を自覚する重要性を話されました。

 一杯一杯学び充実していました。また、昼食は、かってのその恩師と一緒に大学院時代の話や現在の状況を話しながら、楽しく昼食することができました。この先生は、教育学専攻では、私がただ一人の年齢を重ねている女性の学生ということで、初めは案じてくださっていましたが、2年目には「あなたは大丈夫!太鼓判よ」と励まして下さった先生です。

by eastwaterY | 2006-03-04 18:12  

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